元日に京都市東山区の八坂神社に初詣に行った後、北東に約3分歩き、知恩院を訪れました。
浄土宗四ヵ本山の一つに数えられる知恩院は、華頂山のふもとに広い境内と豪壮な建物を有する大寺院です。
そのため、元日は人が多そうに思えますが、意外と少なめ。
知恩院には、昨年も元日に初詣に訪れていますが、今年も見たいものがあったので参拝しました。
大阪・関西万博アイルランド館にあった彫刻「輪|MAGNUS RINN」の展示
知恩院には、地下鉄の東山駅から南東に約8分歩くと到着します。
京阪電車だと祇園四条駅から北東に約8分です。
円山公園を抜け、知恩院の入り口に建つ三門の前にやってきました。
露店が数店並ぶ三門の前では、冬空を彷彿とさせる青地のうどんののぼり。

三門
もうちょっと温かみのある色の方が売上が伸びるのではないかと思いながら三門へ歩を進めます。
三門をくぐった先、男坂の下に大きな金色の輪が展示されています。
見たかったのはこれ。
大阪・関西万博のアイルランド館に展示されていた「輪|MAGNUS RINN」という彫刻です。
新春の日射しを浴びてきらめく、高さ6メートルの卵型の輪っかが、参拝者をお出迎え。

輪|MAGNUS RINN
昨年11月に参拝した時に何やら工事をしているなと思っていたのですが、その正体がこの彫刻だったんですね。
三門をくぐってきた人たちは興味津々。
近くの説明書には、『輪』は円の形状をとり、人間と自然の関係性を象徴し、時間の流れや自然の循環を表象していると書かれていました。
また、知恩院における本インスタレーションは、アイルランドと日本の創造的な対話を称えるものであるとも。
朝日新聞の記事によると、作者のジョセフ・ウォルシュさんは、知恩院のたたずまいに感銘を受けたそうです。
そして、万博のアイルランド館の造園を担当した辻井造園が、知恩院の方丈庭園も管理している縁から、アイルランド政府と調整して展示が決定しました。
展示期間は2026年9月末まで。
後ろの男坂を上るのはきついので、南側の女坂から境内へ。
男坂の一番上に移動し、三門とインスタレーションを見下ろします。

三門と輪|MAGNUS RINN
下から見上げた時は、大きかったインスタレーションも、三門を背景にすると小ぶり。
とは言え、群がる人と比べると、やはり大きな展示物であることがわかります。
サザンカと冬桜
男坂から振り返ると、女坂の近くで、サザンカが白色とピンク色の花をたくさん咲かせているのに気づきました。

白色とピンク色のサザンカ
葉を失った木が目立つ殺風景な知恩院境内で、多くの花を咲かせているのは自分だけだと主張しているかのような咲きっぷり。
男坂の北に少し歩き、本堂の阿弥陀堂へ。

阿弥陀堂
その名のとおり、中には金色の阿弥陀さまが祀られており、参拝者は堂内に入ってお参りできます。
今回は、外からお参りして阿弥陀さまのお顔を拝すことに。
阿弥陀堂の手前に植わっている2本の冬桜は、まだ開花して間もないようで2分咲きから3分咲き。

冬桜
まだつぼみが残っているものの、花が散ってしまった枝も見られます。
冬桜は、ソメイヨシノのような華やかさはなく、寒さをじっとこらえながら小出しに花を咲かせているかのようでした。
寶佛殿わきのサザンカは、女坂のサザンカより大振りで赤い花をつけていますね。

寶佛殿わきのサザンカ
花数はあまり多くなく、冬の境内に慎ましやかに彩を添えている感じが奥ゆかしい。
寶佛殿前から眺める阿弥陀堂と御影堂(みえいどう)。

阿弥陀堂(左)と御影堂(右)
時刻は午後1時過ぎですが、この時期は太陽の位置が低く、横殴りの日差しが、諸堂の影を北へ長く延ばしています。
そして、光線が目に入りやすく眩しい。
境内の南東角に建つ大鐘楼も見ておきましょう。

大鐘楼
大晦日は、除夜の鐘が撞かれ多くの人で賑わいましたが、それから半日が過ぎ今は静かなものです。
帰りは北門から出ることに。
その北門に向かう途中の御影堂の後ろには大きな石。

大きな石
こんな石あったかなと思うも、表面に刻まれた字が黒く読みにくくなっていたことから、以前からここにあったのを忘れていただけだろうと解釈しながら知恩院を後にしました。
元日の知恩院は、想像したとおり混雑していませんでした。
普段より参拝者が多かったですけどね。
八坂神社が大混雑だったのに知恩院がこれだけ少ないのは、八坂神社の参拝後に人が東山各所に分散しているのでしょう。
この後は、粟田神社に参拝します。
なお、知恩院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。